2つのIPアドレスの範囲をCIDRに厳密に変換するってどういう事?
2018/04/24
サーバーやサイトのスパム対策などで、
スパムを受けたIPアドレスを利用して拒否指定を行うこともあるでしょう。
そんな時に.htaccessに設定するのがCIDR形式のIPアドレス範囲指定です。
スパム対策ではIPの範囲を自分でCIDR化する必要があって面倒です。
そんなCIDR化の手法には2つがあります。
2つのIPアドレスの範囲をCIDRに厳密に変換するって?
2つのIPアドレスをCIDR化する一般的な方法は、
俗にいう「スーパーネット化」です。
192.168.0.0 - 192.168.0.255のような範囲を、
192.168.0.0/24と表記する方法のことです。
この変換を行ってくれるサイトは多くあります。
当然、当サイトでもご提供しています。
では、次に以下の範囲をCIDR化するとした場合、
どのようにCIDR化しますか?
「192.168.1.100~192.168.1.199」
この変換には以下のツールが対応できます。
これは2つのIP範囲を厳密にCIDR範囲として生成します。
「192.168.1.100~192.168.1.199」の範囲指定をCIDR化する際に、
ネットワークIPアドレスを求めて、
ネットマスクのビット数を計算し、、、CIDR表現にしてみると、
同じように「192.168.1.0/24」となってしまうのです。
うまく「192.168.1.0~192.168.1.100」「192.168.1.199~192.168.1.255」の
範囲を除外することができないのです。
192.168.1.100 - 192.168.1.199をクリックすると、
「192.168.1.0/24」として表示されることが確認できます。
これは、一般的な手法(スーパーネット化概念)では、
上記2つのアドレスが同一ネットワークに存在することを条件として、
CIDR化を行うため192.168.1.0/24となってしまうのです。
そこで、この「厳密CIDR化」の機能が便利です。
今回の厳密化CIDRを利用した場合はCIDR化後は以下のようになります。
見ての通りですが「192.168.1.100」から「192.168.1.199」までの範囲を、
できる限り少ないCIDR表現を利用して、
複数のネットマスクを利用することで、表現しています。
こうした変換処理を行うことで、
2つのIPアドレスの範囲を、厳格に守った状態でCIDRに変換できます。
さいごに
こうした2つのIPアドレスによる範囲表現に、
そうそう頻繁に出会うものではありません。
しかし、いざ出会うと変換が非常に面倒で、
萎えてしまうものです。
そんな時には、この厳密化CIDR機能を利用してみて下さい。
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